駆り立てるのは怠惰と欲望、横たわるのは飯と豚

本日職場のビルのエレベーターが点検のため1時間ほど停止状態になりました。エレベーターはその一つしか存在しなく、時は昼。オレサマオマエマルカジリになる時間帯ですが今食べに降りると1時間ほど戻ってこれません。これは困りました。勿論6階というバベルの塔にも劣らない高さを階段を使って上り降りするなどという神をも恐れぬ所業を行うのは非常に困難なので、僕を含めた職場の人達は頭を悩ませることとなりました。しかしそのとき、ツングロ(ツンツンしててグロい)の先輩社員が明るい声で叫んだのです。

「弁当を宅配を注文しよう!」

なんということでしょう。彼は、神への不敬を他人に行わせることによって我が身を救おうというのです。けれども彼の悪魔の誘いに他の人達は次々と賛同していき、店員の罪をより一層重いものとしていきました。僕は戦慄した気持ちでそれを見ていましたが、何も言うことはできませんでした。人の欲望はどこまで罪深いのでしょう……所詮この世は他人を蹴落としながら生きていく悪鬼羅刹の世界だということなのでしょうか。あ、話は変わりますが、ほか弁のロースカツカレーは美味しいですね。